Sex for One
《Sex for One, Betty Dodson, 1992》 欧米では社会的に「性」がオープンなイメージがあるのですが、アメリカでは宗教的価値観などから20世紀前半まで「性」は閉鎖的に扱われていたようです。1960年ごろから徐々にオープンになり、「性」に関する書籍が多く出版され始めました。ホールアースカタログでも『Sex』というカテゴリのなかに多数の書籍が紹介されています。 以下、ミレニアム・ホール・アース・カタログの196ページに掲載されている Ben Trumble による書評です。 ...................... Betty Dodsonは単に熟練の画家、作家、性教育者だけにとどまらない人である。彼女は間違いなくマスターベーションの技能の唯一の優れた専門家でもあるのだ。Dodsonが解説するように、マスターベーションは決して人間性に欠ける行為ではない。純粋な快楽なのだ。あなたのお母さん、あなたの恋人、または大学に行ってあなたの子供にこの本を贈るのだ。寝室に1冊を保管し、もう1冊を遠征の荷物に入れよう。こちらを見てくれたま


Playbook for Men about Sex
《Playbook for Men about Sex, Joani Blank, 1981》 本というよりチェックリストが記載されたノートのようなものなのですが、これが実にユニークな本なのです。 どんな本かというと、全ページのチェックリストに答えていくとこれまで自分が気づかなかった身体的特徴や性癖を明らかになっていくのです。何だかおもしろいですよね? この本は男性用のものなのですが、女性用のものもあり、さらに子供向けのものまであります。子供向けのチェックリストにはどんなことが書かれているのか気になりますね。 以下、ミレニアム・ホール・アース・カタログの193ページに掲載されている Patrizia Dilucchion による書評です。 ...................... 鏡は自己認識のための最良のツールなのだが、私たちは自分の考えを知る機会がどれくらいあるだろう? この魅力的なプレイブック(小学校で使用されたシンプルで親しみのある学習テクニックをのちにパターン化したもの)は、性的なアイデンティティを形成する自己イメージや幻想、立ち振


Moving Heavy Things
《Moving Heavy Things, Jan Adkins, 1980》 絵本のような表紙デザインが目を惹くこの本は、重いものを動かすテクニックをイラスト付きでさらっと解説しています。イラストもわかりやすく愛らしい本です。 →この本を買う 以下、ミレニアム・ホール・アース・カタログの161ページに掲載されている J. Baldwin による書評です。 ...................... この素晴らしい小さな入門書は、動かす側や動かされる側にダメージを与えずに重量のある物体を操作する秘訣を教えてくれる。この本は健全な精神ひいては独立心を奨励している。すべての家庭の必需本である。 [J. Baldwin] 《Moving Heavy Things, Jan Adkins, 1980》


Water in Environmental Planning
《Water in Environmental Planning, Thomas Dunne et al., 1978》 これは水辺の環境計画の専門書なのですが、専門書だけあって分厚く、新品で1万円をかるく越す値段(2017年1月現在のAmazon)で売られている高価な本なのです。 内容は数式や専門用語が登場しており、正直この分野を学んでいる人でないと理解し難いのではないでしょうか。一般向けの本ではないと思います。 →この本を買う 以下、ミレニアム・ホール・アース・カタログの80ページに掲載されている、Peter Warshallによる書評です。 ...................... 流域学の優れた文章。素晴らしい寸描。重要だが、時には難しい、水生数学。洪水に関する記載は最高である。(私はこの本がペーパーバックで再版されることを願っている。) [Peter Warshall] 《Water in Environmental Planning, Thomas Dunne et al., 1978》 [Peter Warshall]


Illustrated Guide to Gardening in Canada
《Illustrated Guide to Gardening in Canada, Reader's Digest, 1979》 あらゆるジャンルのHowTo本を出版している「Reader's Digest」のガーデニング・ガイドブックの紹介です。下の書評にもありますが、ガーデニングてすることの大抵のことはこの本に載っているといってもよいほどの情報量です。Reader's Digestシリーズの特徴でもある分かりやすいイラストも豊富に掲載されています。 →この本を買う 以下、ミレニアム・ホール・アース・カタログの164ページに掲載されている Richard Nilsen による書評です。 ...................... Reader's Digestの膨大な資料は素晴らしい本を生み出した。この本では、イラストだけで44人のアーティストが参加している。段階的な説明が付いており、庭の雑用を説明するのに必要なことは大体載っている。テキストは、ほとんどの人が生涯にガーデニングに費やす時間以上のことを詳しく説明している。私がひとつ秘密にして


Shelter
《Shelter, Lloyd Kahn, 1973》 ホールアースカタログの編集にも携わっていたロイド・カーンが世界のドーム建築やシェルター建築の膨大な情報を一冊にまとめました。とにかく情報量がハンパないです。前回紹介した『Architecture without Architects』とセットで読むと両方の理解が深まるのではないでしょうか。 →この本を買う 以下、ミレニアム・ホール・アース・カタログの148ページに掲載されている J. Baldwin による書評です。 ...................... 1973年に出版されたこの本は、古代から現代までの土着のハンドメイド建築をたたえるている。これの本は建築学生の1年生が見る最初の本でなければならない。1960年代・70年代の視点は少し古いと感じているのだが、過ぎ去った年はそれほど変色していない(現代でも有用である)。すべての写真に簡単な解説がついている。 [J. Baldwin] 《Shelter, Lloyd Kahn, 1973》


Camouflage and Mimicry
《Camouflage and Mimicry, Denis Owen, 1982》 捕食者を欺くために生物が行うカモフラージュや擬態のようすを記述した書籍です。からだの色で警告を発したり、からだのかたちを岩や葉に似せたりと様々な試みが掲載されています。人類も彼らから学ぶことが多くありそうです。 →この本を買う 以下、ミレニアム・ホール・アース・カタログの18ページに掲載されている、Peter Warshallによる書評です。 ...................... 生態系の目に見える世界において、誰が誰をどのように捕食しているのかを美しい挿絵入りで紹介している入門書である。 [Peter Warshall] 《Camouflage and Mimicry, Denis Owen, 1982》


Cross-Country DOWNHILL
《Cross-Country DOWNHILL, Steve Barnett, 1978》 昨日に続き、クロスカントリースキーの本の紹介です。昨日の『Ski Camping』より10年前に出版された書籍で、こちらは上級者向けになります。 →この本を買う 以下、ネクストホールアースカタログの420ページに掲載されている、J. Baldwinによる書評です。 ...................... もしあなたがクロスカントリースキーはスキー板が細いから急勾配の山を降りることができないと思っているなら、これはあなたにとってニュースになるだろう。この本できちんと説明されているテクニックを使うと、あなたは行ったことがない国でもスキーすることができるし、安全に滑ることもできる。私はここに紹介されている動作を保証する。この本はある程度滑ることができる人向けのものだ。これは初心者向けのスポーツではないので、かえってその方がよいのかもしれない。もちろんノルディックスキーができる人でも能力を磨くことができる本だ。それぞれの動作の写真は非常にはっきりしている。


Ski Camping
《Ski Camping, Ron Watters, 1989》 雪山のシーズン真っただ中にクロスカントリー・スキーの本を紹介します。 装備の準備から滑るテクニックまで、写真や図表を用いて丁寧に解説しています。大きな図版と適度な文章なので大変読みやすい本だと思います。 →この本を買う 以下、ネクストホールアースカタログの420ページに掲載されている、J. Baldwinによる書評です。 ...................... クロスカントリー・スキーはたくさん種類があるが、たいてい知られているのは「スロット・カー・スキー」と私が呼んでいる準備されたコースで滑るものだ。この魅力的な本は、誰も進入していない場所でスキーをしたいと切望している人向けのものだ。このテーマに関する本は他にもあるが、あまり出来が良くない。この本は自警団的な男らしさがなく、理解しやすい。ページの余白や有益な文章は非常に優れた写真によって実証されている。ノルディック・スキーは25年にわたり私のお気に入りの活動のひとつである。そして、この本はその私が体験してきた楽しみへの素晴


The Prodigious Builders
《The Prodigious Builders, Bernard Rudofsky, 1977》 『Architects Without Architects』(日本語訳:「建築家なしの建築」鹿島出版会)で知られるバーナード・ルドフスキーの著書。『Architects Without Architects』をさらに掘り下げて風土建築を論じています。日本語訳『驚異の工匠たち』(鹿島出版会)が出版されていますが、図版は原著のほうが大きいので見やすいと思います。 →この本を買う 以下、ネクストホールアースカタログの211ページに掲載されている、J. Baldwin による書評です。 ...................... この本において著者のルドフスキー氏は同著『Architects Without Architects』よりもさらに幅広いヴァナキュラー建築(その土地固有の建築)を掲載し、彼が長年の旅で培った洞察力をもとに学問的な解説を付け加えている。多くの現代建築家たちの軟弱な提案と比べると、彼の考えはより現実的であるように思える。エキサイテ

