Whole Earth Catalog ②

 ホール・アース・カタログの1ページ目を開くと、《PURPOSE》という表記が目に飛び込んできます。そこには、ホール・アース・カタログの《目的(ねらい)》が記されています。

(参照:WHOLE EARTH CATALOG Fall 1968)

 その《PURPOSE》には、はじめに、政府や形式的な教育の負の側面について言及し、それに対するかたちで個人の能力が発達してきたと記しています。その能力というのは、自己を教育する能力、自身のインスピレーションを発見する能力など、具体的に4つの能力を挙げています。そして、この能力を養う手助けをするのが『ホール・アース・カタログ』である、と締め括っています。

 ホール・アース・カタログは、1968年、アメリカ・サンフランシスコに住むスチュアート・ブランドの発案により創刊されました。ブランドは、当時のアメリカ社会を生き抜くためには、自己教育がとても重要になると考えました。そして、『ポートラ財団』という教育の発展と促進を目指す非営利組織の支援を受け、のちに伝説のカタログといわれる雑誌の創刊にこぎつけました

 ホール・アース・カタログは、その圧倒的な情報量のことばかりに注目をされがちです。しかし、ホール・アース・カタログは、そこから先のこと、つまり、掲載されている情報を使ってどう自分に落とし込むのか、情報からどのような発想を得るのか、を発行の目的(ねらい)としているようです。

 たしかに、カタログの情報を何気なく眺めているだけでも、新たな興味や、インスピレーションが湧いてきます。彼らのねらい通りですね。当店では、ホール・アース・カタログに掲載されている書籍をたくさん取り扱っています。当店を「新たな発想を得る場所」として利用していただけると、とてもうれしいです。

(図 : 出典/WHOLE EARTH CATALOG Fall 1968)

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