Conestoga Wagon 1750-1850
《Conestoga Wagon 1750-1850, George Shumway et al., 1964-1968》
「Conestoga Wagon」とは、アメリカの西部開拓時代に開拓者が移住用に使用した大型の幌(ほろ)馬車のことです。この本の表紙のイラストがそれに当たります。コネストガ・ワゴンは、長距離移動用に考案され、草が生い茂った道や、ぬかるんだ道でも走行でき、さらに野生動物が簡単に侵入できないような構造になっていたようです。そんなコネストガ・ワゴンのすべてがわかる一冊を紹介します。
以下、ラスト・ホール・アース・カタログの149ページに掲載されている、スチュアート・ブランド による書評です。
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今もなお、コネストガ・ワゴンの車輪の跡をアメリカの大地やアメリカ人の心の中に見ることができる。雄大な空と、20マイルを超え、神を崇拝するが、ワゴンを牽引する6匹の馬は崇拝しない男たちの物語だ。6馬力でロッキー山脈を横断するのだが、デトロイトでもこれをやるのかな?
これはマニア本といってよい。ワゴン、ワゴン用具、ワゴンの組み立て、ワゴンの経路、ワゴンの使い方が載っており、その美しさは確実に称賛の的になる。
[Stewart Brand]
《The Last Whole Earth Catalog, pp.149, 1971》