Tiny Homes


《Tiny Homes, Lloyd Kahn, 2012》

著者の Lloyd Kahn は、ホール・アース・カタログの編集メンバーを務めていました。その後「Shelter Publications」を設立し、今回紹介するようなD.I.Yで建てられた家に関する本を多数出版しています。1970年代に出版された『Domebook』は、ヴィンテージ本として高額で取引されています。

以下、Kevin Kelly による書評です。(『COOL TOOLS』の116ページに掲載)

※『COOL TOOLS』は、現代版のホール・アース・カタログというべき大判カタログです。ホール・アース・カタログの編集に携わり、のちに雑誌『WIRED』の創刊編集長をつとめた Kevin Kelly により出版されました。

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この本を読めば、自信をもって自力で家を建てることができるだろう。こつは小さく建てることだ。小さな家はコストがかからず、自由な時間ができる。その時間を自己を磨くことに費やすのだ。すべてのことが小さいので、空間は遥かにカスタマイズされている。結果、家があなたの人生を豊かにするのだ。

Tiny Homes は、世界のほとんどの人にとって普通のことなのだが、アメリカでは何十年ものあいだ注目されていない。最近、一部のアメリカ人が Tiny Homes の楽しみかたを再発見しはじめている。それにはいくつかの理由がある。それは、経済的に厳しかったり、現代の過剰なものごとに対する反応だったり、昨今のデジタル時代には広いスペースが必要ない、といった理由だ。今では、Tiny Homes に関する本やブログがいくつかある。そのほとんどは良質なものだ。

この本は、以前に紹介した『The Tiny Book of Tiny Houses』などの本のうち、最も良いものだ。 Lloyd Kahn はいくつか小さな家を建てており、所有者が建てた家を称賛する本や、『Home Work』などの多くの素晴らしい本を編集している。この本において、彼は Tiny Homes に注目していて、「家は500平方フィート以下であること」と定義している。掲載されている家は、車輪がついていたり、水上に浮遊していたり、プレハブだったりする。しかし、そのほとんどは都市や郊外、田舎の人目につかないような場所に建てられた手づくりの家である。その多様さは素晴らしい。この本は、150の Tiny Homes を特集しており、1300枚の素晴らしい写真で構成されている。また、建設の参考資料と役に立つヒントも掲載しており、設計ソリューションとインスピレーションを読者に提供している。そして、その家がどのような理由で建てられたのかも載せている。Tiny Homes は、ちっぽけな家なのだが、単なる住まいではないのだ。

[Kevin Kelly]

《COOL TOOLS, pp.116, 2013》

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